「やめられない」心理学―不健康な習慣はなぜ心地よいのか (集英社新書 (0439)) (集英社新書 (0439))



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喫煙か過食か、などテーマを絞って書かれたほうが良かったのでは?

 深酒、喫煙、過食。
 現代に生きる我々はやたら退廃的なるものに囲まれ、それを排除して生活することの難しさに、
既に抵抗を諦めているかのようだ。
 そんな読者に贈るはずの、健康心理学の草分である著者によるこの本、学生相手の講義のようで、
今一つの感じ。
 段階的変化モデルによると、無関心期、関心期、準備期、実行期、維持期があるという。
 例えて言うなら、この本を読むからには、読者はすくなくとも関心期以上のステージにいるはずだ。
 私は、そのステージをひとつ上げてくれる様な本であると誤解をしていたようだ。
 読者層の想定が不十分で、結果、論点が散漫になっているのではなかろうか。
 ちょっと残念。
 
節制する人、節制を薦める人にお薦め

医療の場で、コンプライアンスがアドヒアランスと変化していく時、心の病理的な側面に焦点をあてた臨床心理学より、心のポジティブな側面つまり建設的で積極的な側面に焦点を当てた健康心理学が必要とされるようになる。その、そこそこ25年程度の歴史しか持たない健康心理学についての入門書です。
病気を診るのではなく、その背景にある患者の心と身体をみるための手法や考え方が記されていて、なるほどなと頷ける分析や理論が掲載されています。
喫煙、飲酒、肥満などに対する個人の心の状態も端的に示しているので、これから節制する人、節制を薦める人にもお薦めの本です。



集英社
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